vol.12 面付け3

◆復習問題の答え
製本するために回しながら折るので、答えは『回し折り』です~。
ちなみに面付けをして、この折った状態にした物を『折り丁』といいます。覚えておいてくださいね~!
ではでは、今回の授業も頑張ってください~!

◆ご挨拶
こんにちは、今回の講師のキャベツです!よろしくお願いいたします!

前回の授業で、『折り丁』を作りましたね。
そして折り丁にノンブルを書くとき、袋は上で背を左にするか、袋は下で背を右にするか、袋と背の位置について決まりがありました。
今日はその意味をお話したいと思います!
では早速授業に入りましょう!

◆背の位置の決め方
まず『背』の位置に関してお話します!
ここで思い出していただきたいことが1つ!
皆さん、中学校や高校で使った、英語と国語の教科書を思い出してください。
中の文章が縦書きと横書き、どちらの方向に読むかを覚えていますか?
ではでは下の図を見てください。こんな感じではないでしょうか?!

なので、英語の教科書のように横書きの本の折り丁を作る場合、背が左になるので袋は上になり、国語の教科書のように縦書きの本の場合は背が右になるので袋は下になりますね。

◆左天右地になる理由
ここからが本題です!まず下の図を見てください。

これは前回の授業で袋と背の説明をするために見ていただいた図ですが、上下に『天』『地』と書いてありますね。
印刷業界では、本の中身の上部のことを『天』、下部のことを『地』と言い、折り丁の袋と背の位置を決めるとき、袋が上部にあることを『天袋』、袋が下部にあることを『地袋』と言います。
前回から何度かお話している『背が左のときは袋は上になり~』を言い換えると、背が左の時は『天袋』で背が右の時は『地袋』になります。私はこのことを『左天右地』と言って覚えています。

説明したところでいきなり否定になるのかもしれませんが、『左天右地』は絶対ではありません。
右天左地でも製本することは可能です。…が、ミスが起こり易くなってしまうので、左天右地で統一して製本することが一般的なのです。
製本機に折り丁をセットするとき、背と袋のある辺を目印にして固定します。
その後、背を軸に180度回転してから裁断するのですが、裁断するときに一番上の面が少し傷付いてしまう場合があります。
皆さん、書店などで本や雑誌を購入するとき、なるべく表紙に汚れやキズの無い物を選びませんか?(ちなみに私は積んである本を全部チェックして一番綺麗な商品を選びます!!)
ですので、裁断する時は、商品の顔になる表紙部分(または数の若いページ)を下にして裁断します。
もし右天左地で製本すると、裁断するとき表紙部分(または数の若いページ)が一番上になってしまいます。

おっと!今日は終了ですね!まだ伝えたいことがたくさんあったのですが(アワアワ)
続きはナス美ちゃんの授業で学びましょう!

◆終業時間
今日は面付けと言うより、製本の勉強でしたね(アセアセ)
お疲れ様でした!

◆復習問題
横向きに文章を読む本の折り丁を作る場合、(ノンブルを書くとき)背と袋はどの位置にそれぞれなるでしょうか?

1.天袋で背は右
2.地袋で背は左
3.天袋で背は左

答えは次回!
またお会いしましょう!!!

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