東海志にせの会様

東海地区の選ばれたお店の集い、
東海志にせの会様の50年以上続く小冊子
「あじくりげ」の印刷・製本のお手伝い。

毎月の仕事だからこそ、原稿入稿から、色校正、印刷、製本、納品までの流れを
スムーズに滞り無く進むように心がけた、お手伝いをしております。

●今回のお客様は…
　今回ご紹介させていただくお客様は、東海志にせの会様。「東海志にせの会」とは、東海地区で〝のれん〟を誇り、それぞれの「味」の分野で高く評価されている選ばれたお店、25店（2011年2月現在）の集いの会です。

●お手伝いさせていただいているお仕事は…
 東海志にせの会様が、50年以上に亘り、毎月発行されている、小冊子「あじくりげ」。1970年より、弊社の前身である駒田春日堂の時代から、製版、印刷、製本、納品までをお手伝いさせていただいております。

■当社、制作の流れ
文字原稿、撮影材料、写真素材を入稿していただき、表紙素材の撮影や本文のデータ作成後、文字校正をお出しします。
文字校正を修正後、本紙による色校正をお出しさせていただき、その後修正、下版、印刷、製本と言った工程を経て、特集企画や、連載企画、カラーページと内容もバラエティーに富み、読みごたえの有る小冊子となっております。

■担当者が気を付けている事

営業部　糟谷寛人 永くお付き合いさせていただいているお客様であり、歴史のある小冊子ですので、当たり前の事ですが、ミスの無いように気を付けております。特に、特集ページや連載企画等、文字が命の冊子ですので、制作現場や営業内でも内校正を行い、文字の間違いが無いように心がけています。また、中面のカラーページは、写真の「色」にこだわり、「FMスクリーニング印刷」を行っております。 色校正後の色修正を確実に反映させる為に、印刷に営業担当者が立ち会って、印刷時の色調整を確認しております。

「あじくりげ」では、中面センターのカラーグラビアページを
より鮮やかに表現する為に、FMスクリーニング印刷と言う技術を
採用しております。

高精細な印刷表現にすぐれている「FMスクリーニング」

■FMスクリーニングとは
周波数変調を意味するFrequency Modulation Screening(フリーケンシー・モジュレーション・スクリーニング)の略であり、網点の密度を変化させて色の濃淡を表現する印刷方法です。

従来の網点の大小で色の濃淡を表現方法するAMスクリーニングとは異なり、FMスクリーニングでは、１つ１つの網点が全て同じサイズで、かつ非常に小さいことが特徴です。
また、網点はランダムな位置に配置され、その密度によって階調が表現されます。

この印刷方法により、色の再現幅を拡大することができるので、「現状よりも、もっと鮮やかに写真の色を表現したい。」・「商品写真の質感を出したい。」・「写真のモアレやロゼッタパターンが気になるので何とかしたい。」・「写真のにごりを取りたい」等のご要望のお客様には、この方法をお進めしています。

■FMスクリーニングの利点
●質感の高い、高精細な印刷再現性にすぐれている。
●スクリーン角度が存在しないので、モアレやロゼッタパターン発生しない。
●シャープさを損なう事無く滑らかな濃淡の再現が出来る。
●トーンジャンプが発生しない。
等の利点があげられます。

下記は、写真の例を挙げ、AMスクリーニングとFMスクリーニングの違いを表現しています。

■AMスクリーニング		■FMスクリーニング
≪従来のAMスクリーニングでの網点表現の例≫ 網点の大きさで色の濃淡を表現している従来の印刷方式。カラー印刷では複数のスクリーンを重ねるため、モアレの発生をどうしても避けることができませんでした。		≪FMスクリーニングでの網点表現の例≫ 色再現域（ガモット）が広いため、グラデーションの変化が柔らかく、質感の高い写真表現が可能になります。上の写真と比べてみると、より立体感を感じられる仕上がりです。