vol.15 断裁加工

◆復習問題の答え
一度2つに折り、開かず更に両端の面を反対側に折った。
と言うことは、Z折りが二つ分あると言うことですね~。
なので答えは12ページです。
ではでは、今週も頑張ってくださいね~!

◆ご挨拶
こんにちは!今回の講師のキャベツです!今週もよろしくお願いします。

もうすぐ4月、桜が綺麗に咲き始める季節です。それに新生活をスタートされる方も多いのでしょうね。
ではそろそろ授業に入りましょうか!
先週は折り加工についての授業だったので、今週は断裁加工を紹介したいと思います!

◆断裁加工について
以前にも勉強しましたが、断裁加工とは製本課程の一つで、印刷された紙を機械で切ることを『断裁加工』と言います。
断裁の際『トンボ』と呼ばれている物を基準に下の図の用に断裁されます。
(縁に写真や文字などがある場合、機械の都合で裁断位置がずれて紙の色が見えてしまうことがあるため、塗り足し部分を作っておきます)

書籍などの場合、印刷、断裁、折り、綴じの後に本の断面を揃えるために更に断裁します。
『化粧断ち』と呼ばれていますが、下の図のように三方を切るため『三方断裁』とも呼ばれます。

普通の断裁加工のみで仕上げた場合、出来上がった形は長方形など四角に限られます。
それ以外の形に仕上げたい場合には、木型(抜き型)を使う『トムソン加工』と言う断裁加工を施します。
この加工は切り抜きたい形の木型(抜き型)を作る必要があります。
木型とは、ベニヤの合板をレーザーなどでカットして、切り歯を埋め込んだものです。
紙と木型をトムソン機と呼ばれる断裁機にセットして、木型に付いている歯で打ち抜きます。
(木型の制作費と断裁加工費が別途必要になります)
では次の写真を見てください。トムソン加工を施された印刷物を紹介します。

表紙に窓枠のような穴が空くように断裁しています。
中の写真やイラストなどが見えて思わずめくってみたくなるような仕掛けですね!



角が丸くなるように断裁しています。
可愛らしさなどを表現したいときにピッタリですね!(ちなみにナス美ちゃんが好きな加工です)

トムソン加工されていない冊子などが近くにある方は、ちょっと見比べてみてください。
上の写真の用な冊子の方が見ても楽しく、思わず手に取りたくなりませんか?
ちょっと変わった断裁加工を施すだけで、きっと宣伝力もアップ!!です。

◆終業時間
今週の授業はここまでですね!
もっと他にも面白そうな断裁加工を見付けたら紹介しますね!

◆復習問題
書籍など、綴じ加工の後に断面を揃えるために更に断裁することを何と言うでしょう。
ちなみに背以外の三方を切ります。

答えは次回!
またお会いしましょう!!

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